京都で開催された特別展「聖地をたずねて」では、普段目にすることができない「国宝」を間近で見ることができます。テレビ等のメディアでよく耳にする国宝。実は都道府県で保有数に大きな差があることをご存知でしょうか？そこで本記事では、都道府県の国宝保有数をランキングにまとめてみました。
国宝とは？
「そもそも国宝って何？」という人も多いのではないでしょうか？
耳にする機会は多い国宝というワードですが、詳しい定義を知っている人は意外と少ないと言われています。
国宝とは、日本にとって文化的・学術的に極めて価値が高いものを指します。法令に基づいて指定された有形文化財で建造物・美術工芸品などが含まれます。また、国宝は世界文化の見地で価値が高いものではないものから国民の宝になるものを国(文部科学大臣)が指定するといった流れになっています。
国宝と同様にメディアで見る機会が多い「人間国宝」ですが、こちらは重要無形文化財に指定された芸能・工芸技術を持つ人を指す個人の通称となるので、国宝とは異なります。
国宝ってどれぐらいあるの？
日本の「国宝の数」がどれぐらいあるか、ご存知でしょうか？
2023年現在の国宝件数は以下となります。
・建造物230件(294棟)
・美術工芸品902件
美術工芸品の内約
・絵画166件
・彫刻166件
・工芸品254件
・書跡・典籍 229件
・古文書62件
・考古資料48件
・歴史資料3件
国宝の数は、1000件以上と恐らく多くの人の予想よりもかなり多かったのではないでしょうか？
都道府県国宝所有数ランキング
それでは、各都道府県の国宝所有数のランキングを紹介していきましょう。
どの都道府県がどれぐらいの国宝の所有しているか予想しながら読んでみてください。
ランキング1位 東京都
都道府県別の国宝所有数でトップとなったのは「東京都」でした。
美術工芸品279件・建造物が2件を保有しています。保有率も「約25%」と全体の1/4を東京都が保有しています。
ランキング2位 京都府
ランキング2位は「京都府」です。国宝のイメージがある京都ですが、残念ながら1位の東京都には少し及びませんでした。それでも、美術工芸品183件・建造物51件(72棟)と全体の「約20%」の国宝を保有しています。観光スポットとしても人気となっている国宝が多いのも京都の特徴といえるでしょう。
ランキング3位 奈良県
関西圏以外の人からすると意外かもしれませんが「奈良県」が国宝所有数ランキングの3位となります。
美術工芸品139年・建造物64件(71棟)と建造物の国宝が全国トップとなっています。修学旅行や遠足で奈良の国宝に行ったという関西圏の人も多いですよね。
まとめ
今回は、都道府県の国宝所有数をランキングで紹介しました。
東京都・京都府・奈良県とトップ3は、それぞれ保有する国宝のタイプにも違いがありました。
なかなか見る機会はありませんが、展示会があればぜひ足を運んでみてください。