表紙(左から):国宝「粉河寺縁起絵巻」(部分)和歌山・粉河寺/「不空羂索観音坐像」京都国立博物館/「千手観音立像」和歌山・粉河寺/重要文化財「菩薩半跏像」奈良・岡寺(龍蓋寺)/秘仏「如意輪観音坐像」京都・頂法寺(六角堂)/「聖観音菩薩立像」滋賀・宝厳寺/「如意輪観音坐像」兵庫・圓教寺/「十一面観音立像」京都・醍醐寺/「馬頭観音坐像」京都・松尾寺/※会期中、一部の作品は展示替えを行います

西国三十三所とは

 西国三十三所は、養老2年(718)、大和国長谷寺の開基・徳道上人が、閻魔大王から「生前の悪行により地獄へ送られる者が多い。観音霊場へ参ることで功徳が得られるよう、人々に観音菩薩の慈悲の心を説くように」とお告げを受け、起請文と33の宝印を授かったことにはじまるといいます。徳道上人が極楽往生の通行証となる宝印を配った場所が、観音霊場を巡る信仰となり、33の札所を巡る日本最古の巡礼路となりました。


 巡礼路の総距離は約1000キロメートルに及び、和歌山、大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、岐阜と近畿圏を包括するように伸びています。長きにわたり、日本の首都であり、文化の中心地である京都に三分の一の霊場が集中していることから、観音信仰と巡礼の文化は全国に広がりました。

圓教寺を参拝し、成相寺へと向かう巡礼者ら(2018年撮影)/THE YOMIURI SHIMBUN

圓教寺を参拝し、成相寺へと向かう巡礼者ら(2018年撮影)

成相寺に向かう巡礼者たち/THE YOMIURI SHIMBUN

成相寺に向かう巡礼者たち(2018年撮影)

西国三十三所の地図

西国三十三所マップ

1番札所 那智山 青岸渡寺

青岸渡寺

本尊

如意輪観世音菩薩

宗派

天台宗

開基

裸形上人

創建

313~399年

住所

〒649-5301 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山8番地

御詠歌

補陀洛や 岸打つ波は 三熊野の 
那智のお山に ひびく滝津瀬

那智山は本宮、新宮、那智の総称である熊野三山の一つ。熊野信仰の霊場として長い歴史があり、もとは那智の大滝を中心にした神仏習合の一大修験道場だったが、明治初期に青岸渡寺と那智大社に分離した。第三十三番札所の華厳寺まで約1000キロの巡礼路がここから始まる。


2番札所 紀三井山 金剛宝寺護国院(紀三井寺)

金剛宝寺護国院(紀三井寺)

本尊

十一面観世音菩薩

宗派

救世観音宗(総本山)

開基

為光上人

創建

770年

住所

〒641−0012 和歌山県和歌山市紀三井寺1201

御詠歌

ふるさとを はるばるここに 紀三井寺 
花の都も 近くなるらん

和歌の浦の絶景を望む境内は、春は早咲の桜の名所として知られており、また楼門、鐘楼、多宝塔などの重文建造物が並ぶ。観音信仰の広まりに伴い参拝者数が増え、ご宝前には日夜香煙の絶える時がない。2008年には寄木立像としては日本最大の大千手十一面観音像が開眼された。


3番札所 風猛山 粉河寺

粉河寺

本尊

千手千眼観世音菩薩

宗派

粉河観音宗(総本山)

開基

大伴孔子古

創建

770年

住所

〒649−6531 和歌山県紀の川市粉河2787

御詠歌

父母(ちちはは)の 恵みも深き 粉河寺 
ほとけの誓ひ たのもしの身や

粉河寺は和歌山県の北部を流れる紀ノ川の北岸にあり、約3万坪と広い境内を持つ。平安時代から病気平癒などで霊験があるとして信仰されており、また清少納言の「枕草子」、西行の「山家集」など平安時代以降の文学作品にもたびたび登場する。


4番札所 槇尾山 施福寺(槇尾寺)

施福寺(槇尾寺)

本尊

十一面千手千眼観世音菩薩

宗派

天台宗

開基

行満上人

創建

538年頃

住所

〒594−1131 大阪府和泉市槙尾山町136

御詠歌

深山路や 檜原松原 わけゆけば 
巻の尾寺に 駒ぞいさめる

槙尾山にある施福寺は南に岩湧山、東に金剛山が眺望でき四季折々の景色が楽しめる。足守の観音ともよばれる馬頭観音は足腰を守り、身体健全の守護尊として知られている。


5番札所 紫雲山 葛井寺

紫雲山 葛井寺

本尊

十一面千手千眼観世音菩薩

宗派

真言宗御室派

開基

白猪史

創建

650年

住所

〒583−0024 大阪府藤井寺市藤井寺1丁目16-21

御詠歌

参るより 頼みをかくる 葛井寺 
花のうてなに 紫の雲

御本尊である国宝秘仏・十一面千手千眼観世音菩薩坐像は、真数1041手が造像されてから1300年たった現在でも損なわれずに残っている。千手観音の「千の手」は、迷える衆生を一人でも多く救うための大慈悲を示す。


6番札所 壷阪山 南法華寺(壷阪寺)

南法華寺(壷阪寺)

本尊

十一面千手千眼観世音菩薩

宗派

真言宗

開基

弁基上人

創建

703年

住所

〒635−0102 奈良県高取町壷阪三番地

御詠歌

岩をたて 水をたたえて 壺阪の 
庭のいさごも 浄土なるらん

眼病平癒に霊験あらたかで、平安時代には桓武天皇や一条天皇が祈願された。明治時代に初演された浄瑠璃「壺坂霊験記」が人気を博し、その霊験が広く知られるようになった。


7番札所 東光山 岡寺(龍蓋寺)

岡寺(龍蓋寺)

本尊

如意輪観世音菩薩

宗派

真言宗豊山派

開基

義淵僧正

創建

663年

住所

〒634−0111 奈良県高市郡明日香村岡806

御詠歌

けさ見れば つゆ岡寺の 庭の苔 
さながら瑠璃の 光なりけり

日本最初の厄除け霊場。山の中腹にあり、坂を上ると重文の仁王門があらわれる。御本尊の如意輪観音座像は土で造られた塑像としては、わが国最大の仏像である。弘法大師の作と伝えられており、また厄除け観音としても知られ、古来より信仰を集めている。4月中旬からはシャクナゲの花約3000株が咲き誇る。


8番札所 豊山 長谷寺

長谷寺

本尊

十一面観世音菩薩

宗派

真言宗豊山派(総本山)

開基

道明上人

開山

徳道上人

創建

686年

住所

〒633−0193 奈良県桜井市初瀬731-1

御詠歌

いくたびも 参る心は はつせ寺 
山もちかひも 深き谷川

物々交換で富を築く「わらしべ長者」の最初の舞台になったのが長谷寺である。山を背にした谷間に広がり、西国札所でも大寺の一つ。ボタンの花の名所として有名だが、他にもアジサイなど多彩な花々が境内を飾る。


9番札所 興福寺南円堂

興福寺南円堂

本尊

不空羂索観世音菩薩

宗派

法相宗大本山

開基

藤原冬嗣

創建

813年

住所

〒630−8213 奈良県奈良市登大路町48

御詠歌

春の日は 南円堂に かがやきて 
三笠の山に 晴るるうす雲

南円堂は813年、藤原冬嗣により父・内麻呂の追善のために建てられた。後に摂関家となる藤原北家の聖地であり、中世以降は民衆の信仰の場となった。御本尊である不空羂索観音菩薩像のほかにも、法相六祖像、四天王像が国宝に指定されている。


10番札所 明星山 三室戸寺

千手観世音菩薩

本尊

千手観世音菩薩

宗派

本山修験宗

開基

行表和尚

創建

770年

住所

〒611−0013 京都府宇治市莵道滋賀谷21

御詠歌

夜もすがら 月を三室戸 わけゆけば 
宇治の川瀬に 立つは白波

光仁天皇が御室(離宮)の一部を宇治に移転し、建てた堂舎を「御室戸寺」と命名。花山天皇、白河天皇もここに離宮を設けたことが「三室戸寺」の寺名に改まった由縁といわれている。5000坪の大庭園は枯山水・池泉・広庭からなり、ツツジ、アジサイ、7月のハスなどの美しい花模様や紅葉を楽しめる。


11番札所 深雪山 上醍醐・准胝堂(醍醐寺)

上醍醐・准胝堂(醍醐寺)

本尊

准胝観世音菩薩

宗派

真言宗醍醐派(総本山)

開基

理源大師聖宝

創建

874年

住所

〒601−1325 京都府京都市伏見区醍醐東大路町22

御詠歌

逆縁も もらさで救ふ 願なれば 
准胝堂は たのもしきかな

准胝堂は創建以来何度か焼失したが、そのつど再建されてきた。2008年に落雷が原因の火災によりふたたびお堂が焼失したため、現在は麓(下醍醐)の観音堂に准胝観音が安置されている。五重塔をはじめとする国宝・重文など文化財の宝庫であり、1994年にユネスコの世界文化遺産に登録された。


12番札所 岩間山 正法寺(岩間寺)

正法寺(岩間寺)

本尊

千手観世音菩薩

宗派

真言宗醍醐派

開基

泰澄大師

創建

722年

住所

〒520−0869 滋賀県大津市石山内畑町82

御詠歌

水上は いづくなるらん 岩間寺 
岸打つ波は 松風の音

境内には日本随一といわれる桂の大樹群がある、四季折々の自然が楽しめる山寺。御本尊は15cmの千手観音で、元正天皇が厄年に病にかかった際に霊験があったとされ、"厄除け観音"と呼ばれている。"汗かき観音"や"雷よけ観音"としても信仰されている。


13番札所 石光山 石山寺

石山寺

本尊

如意輪観世音菩薩

宗派

東寺真言宗(大本山)

開基

良弁僧正

創建

747年

住所

〒520−0861 滋賀県大津市石山寺1丁目1−1

御詠歌

後の世を 願ふこころは かろくとも 
ほとけの誓ひ おもき石山

奈良時代の創建より、特に安産に霊験あらたかな観音霊場として信仰をあつめた。平安時代、紫式部が「源氏物語」を起筆した地であり、清少納言、菅原孝標の女など、多くの貴族社会の女性が「石山詣で」を行った。秘仏である御本尊は木造の丈六仏であり、永長元年(1096)の再建である。初代の御本尊より胎内に納められていた金銅仏4軀も現存する。


14番札所 長等山 三井寺

三井寺

本尊

如意輪観世音菩薩

宗派

天台寺門宗(総本山)

開基

大友与多王

創建

686年

住所

〒520−0036 滋賀県大津市園城寺町246

御詠歌

いで入るや 波間の月を 三井寺の 
鐘のひびきに あくる湖

長等山の中腹にある境内からは大津市内や琵琶湖が見渡せる。天台座主の座を巡る争いや平家一門による攻撃など、長い歴史のなかで何度も兵火にあい焼失したが、国宝・重文や多くの宝物を現代に伝えている。


15番札所 新那智山 観音寺(今熊野観音寺)

観音寺(今熊野観音寺)

本尊

十一面観世音菩薩

宗派

真言宗泉涌寺派

開基

弘法大師

創建

824~834年

住所

〒605−0977 京都府京都市東山区泉涌寺山内町32

御詠歌

昔より 立つとも知らぬ 今熊野 
ほとけの誓ひ あらたなりけり

御本尊は弘法大師が彫ったと伝わり、その胎内には、大師が熊野権現から授かったとされる一寸八分の十一面観音像が納められている。後白河上皇との関係が深く、また上皇が長年苦しんだ頭痛に霊験があらわれて以降、「頭痛封じの観音」として広く信仰されている。


16番札所 音羽山 清水寺

清水寺

本尊

十一面千手千眼観世音菩薩

宗派

北法相宗(大本山)

開基

延鎮上人

創建

778年

住所

〒605−0862 京都府京都市東山区清水1丁目294

御詠歌

松風や 音羽の滝の 清水を 
むすぶ心は 涼しかるらん

伽藍と寺域はユネスコの世界文化遺産に登録されており、国宝の本堂・舞台は「清水の舞台」として知られている。秘仏である御本尊は、42臂(腕)のうち2臂を頭上にあげて化仏をいただく独特のお姿で、「清水型観音」といわれる。


17番札所 補陀洛山 六波羅蜜寺

六波羅蜜寺

本尊

十一面観世音菩薩

宗派

真言宗智山派

開基

空也上人

創建

951年

住所

〒605−0813 京都府京都市東山区松原通大和大路東入ル2丁目轆轤町

御詠歌

重くとも 五つの罪は よもあらじ 
六波羅堂へ 参る身なれば

平安時代、伝染病が流行した京都で、庶民救済の命をうけた空也上人は観音像を彫り、車に載せて市中を引き回りながら薬湯を配って疫病の蔓延を収束させた。このときの観音像が、御本尊として本堂に祀られている。


18番札所 紫雲山 頂法寺(六角堂)

頂法寺(六角堂)

本尊

如意輪観世音菩薩

宗派

天台系単立

開基

聖徳太子

創建

587年

住所

〒604−8134 京都府京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248

御詠歌

わが思ふ 心のうちは 六の角 
ただ円かれと 祈るなりけり

本堂が六角形の建物であることから六角堂と呼ばれる。室町時代からは町衆とのかかわりが深く、町の自治拠点にもなった。華道発祥の地であり、華道家元池坊が代々住職を務めている。昔から京都の真ん中といわれ、証拠品の「へそ石」が境内に残っている。


19番札所 霊麀山 行願寺(革堂)

行願寺(革堂)

本尊

千手観世音菩薩

宗派

天台宗

開基

行円上人

創建

1004年

住所

〒604−0991 京都府京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町17番地

御詠歌

花を見て いまは望みも 革堂の 
庭の千草も 盛りなるらん

創建当時は一条通りにあったが、戦乱や火災で何度も焼け、場所を変えながら、熱烈な信仰によりつねに都の中心部に再建されてきた。開基の行円上人が鹿の革で作った衣を常にまとっていたことから、「革堂」とも呼ばれるようになった。


20番札所 西山 善峯寺

善峯寺

本尊

千手観世音菩薩

宗派

天台系単立

開基

源算上人

創建

1029年

住所

〒610−1133 京都府京都市西京区大原野小塩町1372

御詠歌

野をもすぎ 山路にむかふ 雨の空 
善峯よりも 晴るる夕立

西山の斜面を切り開いて建てられ、約3万坪の広い境内がある。兵火からの復興を支援した徳川五代将軍の母である桂昌院への報謝として「けいしょう殿」と名付けられた、眺めの良いスポットがあり、春には桜、秋には紅葉が楽しめる。


21番札所 菩提山 穴太寺

穴太寺

本尊

聖観世音菩薩

宗派

天台宗

開基

大伴古麿

創建

705年

住所

〒621−0029 京都府亀岡市曽我部町穴太東辻46

御詠歌

かかる世に 生まれあふ身の あな憂やと 
思はで頼め 十声一声

文武天皇の御宇に創建されたと伝えられる、丹波でも屈指の古刹。現在の本堂は焼失を経て、江戸時代に建てられたもの。御本尊の聖観音立像は「今昔物語集」におさめられている「身代わり観音」の説話でも知られる。


22番札所 補陀洛山 総持寺

総持寺

本尊

千手観世音菩薩

宗派

高野山真言宗

開基

藤原山蔭

創建

886年

住所

〒567−0801 大阪府茨木市総持寺1−6−1

御詠歌

おしなべて 老いも若きも 総持寺の 
ほとけの誓い 頼まぬはなし

御本尊は亀の背に乗った観音様として有名で、子育て、火除け、厄除け観音としても信仰されている。開基の藤原山蔭は、宮中料理作法を大成し、庖丁道の祖、料理の神として崇められている。毎年4月18日には、烏帽子に直衣をまとった調理人が包丁と真魚箸のみを用いて魚に手を触れずにさばく、古式にのっとった「山蔭流庖丁式」が行われる。


23番札所 応頂山 勝尾寺

勝尾寺

本尊

十一面千手観世音菩薩

宗派

真言宗

開基

開成皇子

創建

727年

住所

〒562−8508 大阪府箕面市勝尾寺

御詠歌

重くとも 罪には法の 勝尾寺 
ほとけを頼む 身こそやすけれ

古くから源頼朝や足利尊氏などが武運を祈り、現代でも「勝ちダルマ」を授かり、勝運と成功を願う人が全国から集まる「勝運の寺」として有名。同寺には30ほどの堂舎が立ち並び、また8万坪の境内は桜、シャクナゲ、アジサイなど季節の花で彩られる。


24番札所 紫雲山 中山寺

中山寺

本尊

十一面観世音菩薩

宗派

真言宗中山寺派(大本山)

開基

聖徳太子

創建

593~628年

住所

〒665−8588 兵庫県宝塚市中山寺2丁目11−1

御詠歌

野をもすぎ 里をもゆきて 中山の 
寺へ参るは 後の世のため

古来より「子授け・安産の寺」として広く信仰されており、同寺で授けられる「安産の腹帯(鐘の緒)」を求めて多くの夫婦やその家族が訪れる。毎年8月9日に行われる「星下り大会式」には、西国三十三所の全ての御本尊が同寺本堂に来迎するとされている。


25番札所 御嶽山 播州清水寺

播州清水寺

本尊

十一面千手観世音菩薩

宗派

天台宗

開基

法道仙人

創建

627年

住所

〒673−1402 兵庫県加東市平木1194

御詠歌

あはれみや 普き門の 品々に 
なにをかなみの ここに清水

海抜500mの山上にあり、六甲の山並みや瀬戸内海を一望できる。境内からは清水が湧き出ており、水に乏しかった地から湧き出たことが寺名の由縁ともいわれている。坂上田村麻呂が奉納したとされる大刀などが重文に指定されている。


26番札所 法華山 一乗寺

一乗寺

本尊

聖観世音菩薩

宗派

天台宗

開基

法道仙人

創建

650年

住所

〒675−2222 兵庫県加西市坂本町821−17

御詠歌

春は花 夏は橘 秋は菊 
いつも妙なる 法の華山

孝徳天皇の勅願で建立されて以降、聖武天皇が伽藍を整え、後醍醐天皇により大講堂が造られるなど、朝廷との縁が深い。平安時代末期に建てられた国宝の三重塔、聖徳太子及び天台高僧像10幅が有名。本堂や石造五輪塔など、重文指定の塔堂も多い。


27番札所 書寫山 圓教寺

書寫山 圓教寺

本尊

六臂如意輪観世音菩薩

宗派

天台宗

開基

性空上人

創建

966年

住所

〒671−2201 兵庫県姫路市書写2968

御詠歌

はるばると のぼれば書寫の 山おろし 
松のひびきも 御法なるらん

性空上人によって開かれ、花山法皇により寺号を与えられ、また勅願寺となり発展した。室町時代には2万7000石もの寺領を有し、西の比叡山とも呼ばれた。境内は史蹟に指定されており、大講堂、食堂といった建築物、仏像など、20件以上の重文がある。


28番札所 成相山 成相寺

成相寺

本尊

聖観世音菩薩

宗派

橋立真言宗

開基

真応上人

創建

704年

住所

〒629−2241 京都府宮津市成相寺339

御詠歌

波の音 松のひびきも 成相の 
風ふきわたす 天の橋立

西国三十三所で最北端の札所。日本三景の一つ、天橋立を眼下におさめる鼓ヶ岳の中腹に位置する。鋳造時の悲しい物語で知られる「撞かずの鐘」や、寺名の由縁になったとされる「身代わり観音」の伝説が有名。


29番札所 青葉山 松尾寺

松尾寺

本尊

馬頭観世音菩薩

宗派

真言宗醍醐派

開基

威光上人

創建

708年

住所

〒625−0010 京都府舞鶴市字松尾532

御詠歌

そのかみは 幾世経ぬらん 便りをば 
千歳もここに 松の尾の寺

同寺が開かれた青葉山は京都府と福井県の境に位置し、その美しい正三角形の姿から「若狭富士」ともよばれる。西国三十三所では唯一、馬頭観世音を御本尊としており、滅罪生善、農耕や車馬交通の守り仏として広く信仰されている。


30番札所 竹生島 宝厳寺

宝厳寺

本尊

千手千眼観世音菩薩

宗派

真言宗豊山派

開基

行基

創建

724年

住所

〒526−0124 滋賀県長浜市早崎町竹生島1664

御詠歌

月も日も 波間に浮かぶ 竹生島 
船に宝を 積むここちして

琵琶湖に浮かぶ孤島、竹生島にあり、巡礼の際は船で渡る。豊臣秀吉の遺命で、桃山城の一部を寄進したとされる重文の観音堂や、桃山時代の建築様式を今に伝える文化財として知られる国宝の唐門がある。


31番札所 姨綺耶山 長命寺

長命寺

本尊

千手十一面聖観世音菩薩三尊一体

宗派

天台系単立

開基

聖徳太子

創建

619年

住所

〒523−0808 滋賀県近江八幡市長命寺町157

御詠歌

八千年や 柳に長き 命寺 
運ぶ歩みの かざしなるらん

御本尊は健康長寿、無病息災の観音様として信仰があつい。開闢(かいびゃく)とされる武内宿禰(たけのうちのすくね)が仕えた天皇5人の在位期間が合計で300年を超えており、その長寿が寺名の由縁であるといわれている。


32番札所 繖山 観音正寺

観音正寺

本尊

千手千眼観世音菩薩

宗派

天台系単立

開基

聖徳太子

創建

605年

住所

〒521−1331 滋賀県近江八幡市安土町石寺2番地

御詠歌

あなとうと 導きたまえ 観音寺 
遠き国より 運ぶ歩みを

琵琶湖の東、繖山(きぬがさやま)の山頂に位置する。表参道に敷かれた1200段の石段は、三十三所の代表的な難所として知られる。彦根城から移築された本堂とともに1993年に焼失した御本尊は、その11年後に全て白檀で造像された。


33番札所 谷汲山 華厳寺

華厳寺

本尊

十一面観世音菩薩

宗派

天台宗

開基

豊然上人・大口大領

創建

798年

住所

〒501−1311 岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲徳積23

御詠歌

世を照らす 仏のしるし ありければ 
まだともしびも 消えぬなりけり

西国札所の中で最も東の岐阜県に位置する同寺は、「谷汲さん」の名で親しまれる。創建以来、何度も堂舎が焼失しているが、御本尊は運び出され難を逃れてきた。広い境内には巡礼中に着ていた笈摺(おいずる)をおさめる「笈摺堂」や、巡礼の満願を報告するために訪れる「満願堂」といった堂舎がある。


西国三十三所の詳しい内容は「西国三十三所 巡礼の旅」公式サイトをご覧ください。